時代の変化に合わせた業務改善で作業効率化を目指す! 建設BPOサービスを活用し、コア業務に集中できる環境を構築していきたいー飛島建設株式会社

建築本部 建築FSC 施工G 課長 高田一豪さん(左)、稲森千裕さん(右)

飛島建設株式会社

1883年に創業以来、土木・建築工事を総合的に請負い、140年以上の歴史を持つ飛島建設株式会社様。 建築本部 建築FSC 施工G 課長 高田一豪さん、稲森千裕さんに、「Photoruction(フォトラクション)」を導入したきっかけや導入後の変化、今後の展望についてお話をお聞きしました。

現場の作業効率化を目指し、BPOサービスとセットで使えるツールを探していた

Photoructionの導入を検討された理由を教えてください。

稲森さん
現場での作業負担を減らすため、以前からさまざまな対策を行っていました。その中で、写真管理という作業に絞り込んだ時に、今以上に何か効率化できる方法がないかと考えていました。今までは写真管理だけでも複数のツールを使っていたので、それを一つにできると良いなと思っておりました。

高田さん
イノベーション推進部からの推薦もあり、最初は写真管理という観点で検討していましたが、Photoructionの建設BPOサービスにとても興味を持ちました。
私は作業所長時代に人員不足による工種別施工計画書の作成に苦労した経緯がありました。実際、今も施工計画書の作成には各現場でそれなりの時間を要しています。そこをBPOサービスで行えるというのはとても魅力に感じました。建設業に特化したBPOサービスの上、アプリ内から依頼ができる操作性にも魅力を感じ、BPOサービスとセットで検討を始めました。

一つのアプリで完結!撮影ミスも激減

―数ある選択肢の中から、Photoructionをお選びいただいたポイントを教えてください。

稲森さん
今までは、写真撮影時に構造図面などを持ち歩かないといけなかったものが、Photoruction一つで収まるので、使い勝手は良いと感じました。また図面にピンを立て、そこに黒板が紐づいているので、撮りたい場所をタップするだけで正しい場所を認識でき、撮影の間違いは減少するのではないかと思いました。さらに現場内での作業に引き継ぎもPhotoructionを見れば、作業進捗や何が必要か分かるので、情報共有のスムーズさはPhotoructionならではだと思いました。

高田さん
撮影時の黒板選択の間違いによる撮影ミスが減るというのは、当初求めていたものであり、それが叶うというのは評価のポイントではありました。また、実際に使う現場の社員からも好評だったとのいうのは、大きな決め手になりました。その上で、私が一番魅力を感じたのはやはりBPOサービスです。写真管理機能にプラスして施工計画書支援にもとても魅力を感じていて、BPOサービスとセットで検討していたので、それをどちらも叶えてくれるのはPhotoructionしかないと思いました。電子黒板に関しても、今まで自分たちがチョークで書いていたような黒板をそのままデジタル化したような馴染みがありかつ実践的な電子黒板が出来上がるのもとても良いですね。

使いやすい、分かりやすい!実際に使う現場からの声で広まっていった

導入時に困ったことはありますか?また社内への導入をどのように進めましたか?

高田さん
会社として、強制的に切り替えるなどは一切ありませんでした。これまで複数のアプリを使用していた中で、Photoructionを選択肢に加え、各々がどのアプリを使うかは個別の判断に委ねました。既存のシステムから新しいシステムへの移行は、操作性や機能の優位性を伝える必要がありますが、Photoructionには他にはない優れた機能があったため、特に問題はありませんでした。若手職員は自然に受け入れ積極的に利用してくれていました。そのような形で展開を始めたところ、現場からはPhotoructionが良いという声が多く寄せられ、使った人々が他の人にも勧める流れが生まれ、自然にPhotoructionユーザーが増加していきました。特に若手職員からの導入要望は多かったですね。使いやすい、分かりやすいというのがやはり一番良かったのではないでしょうか。今では、新規現場は全てPhotoructionを利用していると思います。

写真管理の作業効率がアップ、リアルタイムの情報共有で管理も楽に

Photoruction導入後、どのような変化がありましたか?

稲森さん
躯体工事、杭工事、内装工事など、多くの写真を撮影する必要がありますが、Photoructionのサブタスク機能を活用することで、細かく写真を分類でき、撮影ミスを防げるようになりました。さらに、写真の加工貼り付け機能は簡単で非常に便利です。また、現場での作業の引き継ぎもPhotoructionを見るだけで状況を把握できるため、現場からは助かっているとの声が多く寄せられています。

高田さん
電子黒板の選択ミスがなくなり、作業の効率化につながりました。また、管理者側でも撮影した写真をリアルタイムに簡単にチェックできるようになり、情報共有や管理がスムーズになりました。さらに、写真管理に関して、今まで他のBPOサービスで黒板を作り、それを別のツールを利用して写真台帳を作成するなど、複数のツールを使っていましたが、Photoruction内でBPOサービスも完結し、そのまま利用できるのは非常に便利です。使い勝手はとても良いですね。

建設業特化のBPOサービスで痒いところに手が届く!BPOサービスの活用で空いた時間をコア業務に充ててもらいたい

建設BPOサービスはどのようにご活用されていますか?またBPOサービスを取り入れていくことに関してどのようにお考えでしょうか?

高田さん
BPOサービスは電子黒板、グリーンサイト、安全書類、新規入場者処理などに関しては、他社サービスで、以前から導入していました。そういったこともあり、BPOサービスを活用することへの抵抗はなかったのですが、Photoructionの建設業に特化したBPO サービスは、とにかく痒いところに手が届くサービスで、私たちのニーズに合うものでした。特に、施工計画書のBPOサービスは導入を決めたポイントにもなりました。実際、現場にいた時、施工管理書の作成は、人数も限られ、他の業務で手が回らないなどもあり、専任で人を雇っていたこともあるくらい、手間も時間もかかっていました。それを建設BPOサービスで支援してもらえるのはとても助かります。当社の基本的なフォーマットはあったので、それを元にPhotoructionのBPOサービスへの切り替えを進めました。最初は、現場でも様子を見ているような雰囲気もあったのですが、数現場が導入を始めたら、他の現場への口コミなどもありすぐに広まり、今は数現場で利用しています。やはり、建設専門のBPOサービスということで、信用度も高いですね。
業務の効率化を目指す意味でも、必要なデータをすぐに集められるように管理に関してのルールを決め始めました。複数部署への確認作業も積み上がるとそれなりの時間を浪費しているので、その部分がうまく回るように、効率的にしていこうと思います。
さらに、今後はBPOサービスなどに展開できるものは積極的に展開していこうとしています。そのため現在も検証を続けております。BPOサービスに委託した業務に費やしていた時間を他の業務に充ててもらいたいですね。

稲森さん
BPOサービスの工事写真の写真ガイドブックも活用しているのですが、今は他のサービスと併用しています。当社としてはPhotoructionに統一していきたいとの思いがあります。強制することはしませんが、業務効率化、作業負担の軽減を検討してもらいつつ、移行を進めていければと思っています。

全社統一、全国統一を図り、さらなる業務効率化が目標。時代の風に乗り遅れないよう進化を目指す!

フォトラクションに期待することと、今後の展望についてお聞かせください

稲森さん
一番重要で一番手間のかかる工事写真撮影を、もっと簡単に、さらに撮り忘れなどの問題を防止しつつ、誰もが管理しやすい状況にしていきたいと思います。Photoructionは、現在使っている機能以外にもたくさんの機能があるので、その機能も広めていきたいと思います。

高田さん
今はまだ全現場がPhotoructionではないので、全社で統一を図りたいと思っています。
フォーマットなどがエリアによって違うものもあるので、そちらも現在全社統一を進めています。フォーマットがバラバラだと、異動があったときなど、業務の引き継ぎにも時間がかかる場合もあるので、そういった負担も軽減していくために、会社で統一できる部分は統一できるよう進めていきたいですね。加えて、手書きの書類やサインもまだ残っているため、デジタル化を推進し、クラウドにデータが集まるような仕組みを構築していきたいです。Photoructionに入力したデータをデータベース化し、他の業務にも展開して業務改善を図っていきたいと考えています。また、BPOサービスも各現場が主導で行えるように進めていきます。

時代によって考え方もテクノロジーも変化しています。建設業界も当社もその時代の風を感じ適応していかないといけないと思います。昔は個人に基づく経験値が重要視されていましたが、今は誰でもがいろんな情報を簡単に手に入れられる時代です。技術継承は大切だけど、限られた時間の中で、時代の変化に合わせテクノロジーなども駆使し、やらなくてはよいもの、他でもできるものは切り離し、本当に継承していかないといけないものに集中していければと思います。時代の移り変わりとともに、情報も溢れています。これからは正しい情報を選択する能力を養うことと正しい選択ができる環境を整えることが若手社員にとっては有益ではないかと考えています。
また、人材不足も建設業界の課題にはなっていますが、建築の学校を出てはいないけど、建築に興味がある人材はかなりいると思います。そのような人材を積極的に採用していける仕組みを構築できればと考えています。また、建設業の業務の一部に特化したエキスパートを育成していくなど、教育に関しても今後時代の変化に合わせて考えていこうと思います。立ち止まっていたらいけないと思いますので、今後も建設業界が大きく飛躍するためにも尽力していきたいと思います。

―全社統一に向けて一緒にサポートさせていただけると幸いです。お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました!