社内標準アプリにPhotoructionを認定。ICT技術の活用に 建設BPOサービスをプラスした働き方改革を推進

ナカノフドー建設 東松さん(左)、フォトラクション 代表中島貴春(右)

株式会社ナカノフドー建設

1933年創業、国会議事堂や日本橋、浅草寺などの日本を代表する歴史的建造物から、マンション、工場、教育施設、医療施設などで多種多様な実績を持つ株式会社ナカノフドー建設様。1970年代から海外建築事業を開始し、グローバルで活躍する総合建設企業です。 「Photoruction(フォトラクション)」を導入したきっかけや導入後の変化、今後の展望について、株式会社ナカノフドー建設 東京本店建築第二部工事部長 東松さんにお話しをお伺いしました。

現場の生産性を向上させ、残業時間を減らしたい

―Photoructionを導入する以前の課題を教えてください。

2024年の労働時間改正に向けて、弊社でも積極的にICT化に取り組む必要が出ている中、弊社の課題として情報共有における時間のロスや、現場の生産性をいかにして効率化出来るかと言う課題があります。

特に残業時間の削減は、大きな課題となっていますが、弊社では、作業所の業務効率化を目的として、4,5年前からタブレットを作業所に配布しました。タブレットの社内標準アプリとして、図面管理用アプリ、工事検査用アプリ、施工写真用アプリ、社内ポータル、外部クラウドストレージアプリを利用、それ以外のアプリの使用については、現場に一任し好きにアプリケーションを使うことを許可していたので、各作業所が機能ごとに様々なアプリを使う状況になってしまいました。使用するアプリがバラバラだと作業品質や管理の煩雑さがあるので、それを改善することも課題となっていました。

業務や作業所によってバラバラだったアプリを1つにし現場管理業務でも使えるアプリを探していた

―数ある選択肢の中から、Photoructionをお選びいただいたポイントを教えてください。

作業所業務を行う上で色々な種類のアプリを利用するのではなく、1つで様々な業務がこなせるアプリやツールがないか探し始めた時、展示会にてPhotoructionを知りました。
例えば、配筋写真の撮影は、検査の準備(配筋図の作成)→写真撮影→検査(自主/管理者)という流れで、作業は行われます。
それぞれの業務工程ごとに使うアプリがバラバラだと、アプリ同士の連携が難しかったり、作業所が変わると違うアプリを使わないといけなくなり慣れるまで時間がかかったり、品質のばらつきや遅延も出てきます。また、各自のタブレットにしか情報がないなど、情報の属人化による問題も発生します。
そういった問題を解決するにも、使う機能が1つのアプリで解決できるPhotoructionは便利だと思いました。撮った写真は、クラウドサーバーに保存されているのので、情報の共有や確認も簡単にできます。
また品質の面でも、誰が行っても一定の品質を担保できることが重要なので、Photoructionを使うことで、情報が統一され品質も保たれ、作業所業務の生産性を向上することができると思いました。
さらに、現場の状況をリアルタイムに共有できることで、作業所での業務だけではなく、管理する側も、全現場の進捗を確認管理できたりと、管理業務に関しても効果的な活用ができると思い導入を決めました。

社内標準アプリに認定! 作業所での作業効率があがりトラブルも激減

実際にPhotoructionを使ってみた上での感想を教えてください。

現場で使っている様子

日中の作業効率が上がれば、時間に余裕ができるので決まった時間内で作業を終わらせることができ、残業抑制につながるのではないかと考えてます。
実際、現場の所員からは、配筋写真を撮るとき、今までは事務所で配筋図を作って印刷して現場に持って行って写真を撮るなどといった作業をしていたのが、電子黒板を使うことでその手間が減り、ペーパーレスが可能とになり、だいぶ時間短縮ができ楽になったなどの声があがっています。クラウドサーバーで情報管理ができていることで、写真の紛失などのトラブルもなくなり管理側もとても楽になりました。

導入当初は、作業所にてトライアル(試験運用)を実施しました。その後、東京本店、大阪支社、東北支社と随時導入を開始し、今年度、名古屋支社、九州支社に導入をしました。そして今年度より
『Photoruction』を社内標準アプリにすることになりました。

フォトラクションは機能説明会など、サポートもしっかりとしているので助かっています。機能追加の対応も随時行われているので、今後も引き続き便利に活用できると思っています。要望としては、社内システムや既存のツールとのデータ連携などがもっと強固なものになるとより効果的な活用ができると思うので、今後のアップデートにも期待しています。

建設BPOサービスを使って時間を捻出し、業務効率化を図る

建設BPOサービスもご利用いただいていますが、導入したきっかけと感想を教えてください

ICT技術を使って作業効率を上げていく中で、さらに時間を捻出する方法はないかと考えていました。その時に、フォトラクションが提供している建設BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスを利用することで、時間が捻出できると考え導入をしました。実際、配筋写真撮用黒板の作成や撮影場所チェックシートの作成などといった事務作業を建設BPOを使うことで、空いた時間を他の作業に充てることができるようになりました。
フォトラクションの建設BPOサービスは、建設業特化 AI(人工知能)と建設技術者のオペレーターの力を組み合わせたサービスなので、安心して利用することができます。
ミスやチェック漏れを防ぐ道具としてICT技術を活用し、決められたルール(規則)通りに行う業務については建設BPOサービスを活用する事で、作業所における生産性(業務効率)の向上に繋がるのではないかと思います。
ICT技術やBPOなどの活用は従来の部分最適から全体最適のフェーズへ進化しています。BPOの良さは、すぐに作業を外だしできるという仕組みにあると思いますので、ICT技術では解決できないかゆい部分については今後も積極的に建設BPOサービスを活用していきたいと考えています。

ICT技術の活用で生産性を向上し、どんどん新しいことへのチャレンジを続けていきたい

それでは最後に、Photoructionに期待することと、今後の展望についてお聞かせください。

建設業界はまだまだアナログなところがありますが、今後はますます変革が必要になってくると思っています。またIT業界も日進月歩の進展をしているので、新しいもが次々に出てきます。便利なもの、新しいものは、どんどん取り入れていきたいと思います。
また今後は、クラウドストレージなどのICTツールの活用やコミュニケーションツール、AI、IoT、VR/MR等、最新のテクノロジーの活用も視野に入れ、アナログで行っていた無駄を無くすことで、さらなる生産性向上を実現できればと思っています。現場の所員は常に業務に追われ、「時間がない」といった状況です。仮に、2割生産性を向上する事ができれば、週1日分の時間を捻出でき、さらに新しい事へのチャレンジを実現できるのではないかと思っています。
私としても会社としても、業務改善や生産性向上に向けてまだまだたくさんやりたいことがあります。Photoructionのクラウドサービスだからこそできる導入の手軽さと、サポート体制、開発スピードに期待して、社内にもっと広めていきたいです。
近い未来、に建設に関わる業務は、『Photoruction』1つで全て完結できる、そんなサービスに成長してくれることを願っています。
フォトラクションは、社長をはじめ多くの建設業出身者が開発を進めているとのことなので、業界の知見をもったメンバーによる製品に大いに期待をし、今後も応援をしたいと思います。 

―Photoructionをより便利にご活用いただけるよう、今後もサポートをさせていただきます。お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました!