現場ですぐに使えて生産性向上。社内コミュニケーションも活性化

株式会社熊谷組 首都圏支店 作業所長 片岡 成幸 氏

株式会社熊谷組

1898年に創業された株式会社熊谷組様。 ダム建設やトンネル工事には多くの実績があり、民間建築においても高層建築、学校、病院、原子力発電所など実績は豊富で、耐震技術に注力した技術開発も行っています。また海外にも進出しており台湾の台北101などの超高層ビルなども手掛けています。 Photoructionを導入した経緯を首都圏支店作業所長 片岡成幸さんにお伺いしました

Photoructionの導入のきっかけを教えてください

私は、今まで官庁工事系が多かったのですが、保育園、小学校、中学校、高校や、病院、またマンションや商業ビルなどに携わり、建設業務に関わることはすべてやってきました。
その時もそうですが、以前から写真管理の手間をどう簡略化していくかが、ひとつの課題としてありました。
写真管理のソフトを探しているときに、展示会でPhotoructionに出会いました。
展示会でいろいろな製品を見たのですが、大半がタブレットだけで使えるものでした。スマートフォン、特にiPhoneで使えるものがほとんどなかった。iPhoneがこれだけ普及している中、それを省くのは違うと思っていたので、対応しているものを探していました。
なぜそこにこだわったかというと、現場ですぐに取り出せて対応できるようにしたかったからなんです。タブレットはすぐに出せないけど、スマートフォンはすぐに出せますよね。そしてみんなが持っている。少しでも楽に現場作業を進められるものは積極的に取り入れていこうと思っていました。そうすることで、作業の効率化や生産性向上にもつながると考えていました。
そんな中、Photoructionはどんな端末でも使える、もちろんiPhoneでも使えるとのことだったので、説明を聞いたのがきっかけです。導入を決めたのは、どんな端末でも使えるというのと、使いやすさというところが決め手となりました。

導入後、どのような変化がありましたか

実際、1年間現場で使ってみました。まず、当初の課題であった写真管理業務が楽になりましたね。以前は、デジカメで写真を撮って、そのデータをパソコンに取り込んでいたのですが、Photoructionで撮った写真はクラウドに保存されているので、いちいちパソコンに取り込むという手間が省かれ、そこは大幅に改善されました。
また、是正指示書を作るのも楽になりました。図面や写真データをPDF化して印刷して、是正指示書などを作成していましたが、現場から事務所に帰ってきて、それを作るのは結構大きな手間でした。Photoructionを利用してからは、クラウドに写真データが保存されているし、写真に設定している情報を元にすぐにそのデータを取り出せるので、是正指示書を作るのも楽になりました。

写真もスマートフォンがあれば現場で簡単に撮ることができるし、図面の場所をタッチしてその場所の写真が登録できたり、すぐにクラウド上にアップされるのも便利ですね。どんな端末でも使えるので、事務所ではタブレットを使ったりと、その場に応じで便利に利用しています。
現場で撮ったものをすぐに見ることができるので、他の人との情報共有にも役に立っています。ちょっとしたことであれば、Photoructionを見ておいて、という指示だけでも済むのも便利ですね。社内でPhotoructionを通じたコミュニケーションも図れています。

1年間現場で使ってみて、私自身もPhotoructionの便利さを感じています。実際に現場で使った社員からは、写真を撮るのも簡単にできるし、管理も楽なので次の現場でも使いたいとの声が上がっていて、引き続き新規の現場でも使用することを決めました。
現場からこういった前向きな意見があがってくることは、とても良いことだと思います。

今後のようなことに期待していますか

現在は、Photoruction以外のアプリもいろいろと使っていて、目的に応じ使い分けながら効率的に業務を進めていますが、Photoructionでもまだ使っていない機能もあるので、今後は検査機能なども活用し、配筋検査などで積極的に利用をしてみようと思います。
また、現場でのタスク管理などもこれでできるようになると、もっと効率化を図れるのではないかと思っています。ネットワーク工程の機能など、こちらで欲しいものがまだ未実装であったりしますが、改善の余地はまだまだあると思いますね。
理想は、関連する業務が、すべてこのPhotoructionひとつで出来るようになることです。

今後Photoructionは、新しい機能がどんどんリリースされると聞いています。機能が豊富になると、操作なども複雑になりがちですが、Photoructionはシンプルで使いやすいことが最大の武器だと思っています。
たくさんの機能が追加されても、現状のスマートな使い心地は維持してほしいですね。

建設業界はまだまだアナログなところがありますが、今後はますます変革が必要になってくると思っています。またIT業界も日進月歩の進展をしているので、新しいものは次々に出てきますよね。
慣れたものから新しいものに変えるのは、きっかけとパワーを要するものですが、クラウドサービスだからこそできる導入の手軽さと、フォトラクションのサポート体制、開発スピードに期待して、社内でももっと広めていきたいですね。便利なものは、新しいものでもどんどん取り入れていきたい。

私としても会社としても、業務改善や生産性向上に向けてたくさんやりたいことがあります。
外国人も増えてきているので、多言語にも対応したPhotoructionが今後ますます便利になり業務改革につながることを期待しています。
Photoructionを使えばそれが実現できる、近い未来にこれ一つで完結するようなそんなサービスに成長してくれることを願っています。
特にフォトラクションは、社長をはじめ多くの建設業出身者が開発を進めているとのことなので、業界の知見をもったメンバーによる製品に大いに期待をしつつ、今後も応援をしたいと思います。