【建設業向け】工程表の作り方!手書きやデジタルツールのメリット・デメリットを解説
最終更新日:2025/12/01
工事現場の基礎知識
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建設業のスケジュール管理を円滑化するには、工程表の活用が不可欠です。
工事の進行状況を正確に把握し、現場の関係者とスムーズな連携を図るためには、工程表の作成・管理方法が重要になります。
工程表の作成方法には、手書き、Excel、Word、専用ツールなど、さまざまな方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあるため、自社の現場規模や課題に応じて最適な手段を選ぶことが大切です。
この記事では、建設業で用いられる工程表の作り方や、自社に合った方法を選ぶためのポイント、失敗しないための注意点について、初心者にも分かりやすく解説します。
【目次】
工程表とは

工程表とは、建設プロジェクトや工事現場において、作業内容とそのスケジュールを体系的に整理・管理するための計画表です。
主に、作業項目(何をするか)と時間軸(いつ行うか)を縦横の軸で構成し、工事全体の進行状況を見える化する役割を果たします。
ここでは、行程表との違いや工程表がないことのリスク、作成や更新のタイミングなどを解説します。
行程表との違い
工程表と行程表の違いは、管理する内容と視点にあります。
工程表は、工事や作業の具体的な手順や順序、期間、担当者、進捗状況などを時間軸に沿って管理する表です。建設現場においては、施工管理や作業の詳細な進捗把握に使われます。
一方、行程表は、契約や審査、引渡し日など、プロジェクト全体の大きな流れや日程を時系列で管理する表です。建設現場においては、手続きやイベントのスケジュール管理に適しています。
つまり、工程表は「作業の細部」、行程表は「全体の流れ」を管理するためのツールです。
工程表がないことのリスク
建設現場においては、工程表がないと以下のリスクが生じます。
| 工程表がないことのリスク | 解説 |
|---|---|
| ①工期の遅延が発生しやすくなる | 工程表がないと、各工程の順序や期間が明確でないため、遅れの早期察知や修正が難しくなります。 |
| ②作業の重複・抜け漏れが発生しやすくなる | 作業の流れや担当が曖昧だと、同じ作業が複数回行われたり、重要な工程が見落とされることがあります。 |
| ③トラブルや変更が起きた場合の対応が遅れる | 問題が起きたとき、影響範囲や代替策をすぐに把握できないため、対応が後手に回り、現場の混乱につながります。 |
| ④必要な人員や資材の手配が不十分になる | 工程表がないと、必要な人員や資材のタイミングや量を正確に把握できず、リソース不足や過剰手配が生じます。 |
| ⑤関係者間の情報共有が難しくなる | 現場と事務所、発注者との認識のズレが生じやすく、連携ミスや誤解が増える原因になります。 |
| ⑥納期や品質の確保が困難になる | 工程表による進捗管理がなければ、納期遵守や品質管理が不安定になり、顧客満足度の低下につながります。 |
これらのリスクを回避し、円滑な現場運営や納期遵守、品質確保を実現するためにも、工程表の作成と適切な管理が重要となります。
工程表は建設現場において欠かせない計画表です。
工程表を作成するタイミング
工程表は、工事の計画段階で作成することが基本です。
具体的には、着工前に施工範囲や手順を明確にし、各工程の期間や必要な人員・資材を洗い出して作成します。施工期間を設定する際は、工事内容や規模、人員数、資材の調達状況などを踏まえ、現実的かつ余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。
また、工事の進捗や変更に応じて柔軟に修正できるよう、工程表の作成は着工前だけでなく、計画の見直しや調整の段階でも行います。
工程表を更新する頻度
工程表の更新頻度は、工事の規模や進行状況に応じて異なります。
多くの現場では毎日更新(デイリー)が一般的で、週に1回程度の見直しが必要です。
工程表の更新が必要な理由は、工事の進捗や状況に応じてリアルタイムで最新の情報を反映させ、プロジェクトを円滑に進めるためです。
変更やトラブルが発生した場合、工程表を更新することで遅延や混乱を未然に防ぎ、迅速な対応が可能になります。
特に週間工程表は、現場の進捗や変更に応じて毎日軽微な修正が入ることも珍しくありません。また、重大な変更やトラブルが発生した場合は、その都度即座に更新を行い、関係者全員が最新の情報を共有できるようにすることが重要です。
工程表はプロジェクトの進行に合わせて常に最新の状況を反映させることが求められます。
主要な工程表の種類

建設業に用いられる工程表の種類は、主に以下の5種類が挙げられます。
- バーチャート形式:横軸に日時、縦軸に作業項目を設定
- ガントチャート形式:横軸に進捗率、縦軸に作業項目を設定
- グラフ形式:縦軸に進捗、横軸に日時を設定
- 工程管理曲線:縦軸に進捗率(%)、横軸に日時を設定
- ネットワーク工程表:円と矢印を用いて、作業の順序と関連性を表現
バーチャート形式
バーチャート形式は、作業の開始から終了までを横棒で示す簡潔な工程表です。
縦軸に作業項目、横軸に時間を取り、視覚的に進捗を把握できます。
短期間や作業項目が少ない工事に最適で、全体の流れを素早く理解できる特徴があります。
ガントチャート形式
ガントチャート形式は、バーチャートに進捗率を加えた発展形です。
計画と実績のズレを視覚化し、作業の依存関係も表現できます。
主に、中規模から大規模工事や複数作業が並行するプロジェクトに有効で、詳細な進捗管理が可能です。
グラフ形式
グラフ形式は、工事の進捗状況を曲線や棒グラフで表現します。
縦軸に進捗率や作業量、横軸に時間を取り、全体の傾向を把握しやすいのが特徴です。
複数の作業や工程を比較しやすく、進捗の変化を視覚的に理解できます。
工程管理曲線
工程管理曲線は、工事全体の計画と実際の進捗状況の差を曲線で表現します。
縦軸に進捗率、横軸に時間を取り、計画線と実績線を比較します。
過去のデータとの比較により、進捗率の傾向を把握できるのが特徴です。
また、「出来高累計曲線」「バナナ曲線」「Sカーブ」とも呼ばれることもあります。
ネットワーク工程表
ネットワーク工程表は、作業の流れを図式化した工程表です。
作業開始や終了点などのイベントを円(◯)で、作業(アクティビティ)を矢印(→)で表現します。
これにより、作業間の先行・後続の関係性を明確にし、最も時間がかかる作業の経路を容易に識別できます。
これら5種類の工程表は、プロジェクトの規模や内容に応じて決めることが重要です。
工程表の作り方

建設業の施工管理では、手書き、Excel、Word、専用ツールという方法で工程表を作成できます。
これらの方法でどのように工程表を作るのか、具体的に説明します。
手書き
紙とペンさえあれば、自由な形式で作業内容とスケジュールを記載したシンプルな工程表を作成できます。
- 必要な物が紙とペンのみで、コストを抑えられる
- 複雑な操作を覚える必要がなく、誰でも簡単に作成できる
- 形式に縛られず、自由にデザインを調整できる
- 間違いがあると消す手間がかかり、やり直しが発生する
- スペースが限られているため、大規模なプロジェクトには向かない
- 物理的に現場に持参する必要があり、リアルタイムでの情報共有が困難
小規模なプロジェクトや急ぎの場面では便利ですが、大規模な現場ではデジタルツールとの併用が推奨されます。
Microsoft Excel(自社版)
Excelで自社オリジナルの工程表を作成する場合、シートに作業項目やスケジュールを入力し、セルの色分けや罫線で視覚的に工程を管理できます。
- プロジェクトの規模や内容に応じて自由にレイアウトを設計できる
- 一度作成したテンプレートを他のプロジェクトに再利用できる
- 作業日数や進捗率を関数で自動計算でき、効率的な管理が可能
- テンプレートをゼロから作成する場合、レイアウト設計に時間が必要
- プロジェクト規模が大きい場合、データが膨大になり管理が難しくなる
- クラウドに保存しない限り、リアルタイムでの情報共有が難しい
Excelは操作性がシンプルであり、多くの企業で導入されているツールのため、幅広いプロジェクトに対応可能です。
しかし、プロジェクトが複雑であり、更新や修正の頻度が高い場合には、専用ツールの導入を検討しなければなりません。
Microsoft Word(自社版)
WordもExcelと同様に、新規ファイルを開いて表を挿入し、作業項目やスケジュールを入力して工程を管理します。
- Wordの表機能は初心者でも簡単に扱えるため、特別なスキルが不要
- 表のスタイル、文字のフォントや色など、視覚的な調整が簡単にできる
- 工程表と補足説明書を一つの文書にまとめ、分かりやすい資料が作成できる
- 表の管理機能が限定的で、大量のデータや複雑なスケジュールに対応しにくい
- 計算機能やセルの自動調整がなく、変更時に手動で修正する必要がある
- 他のユーザーとリアルタイムでの共同編集や更新が難しい
Wordは簡単な工程表や、説明資料と一体化したスケジュール表の作成に向いています。
ただし、リアルタイムでの情報更新と共有が難く、対応可能なプロジェクトが限定されます。
Google スプレッドシート
Google スプレッドシートでも、Excelのような操作性と機能で工程表を作成可能です。
- 複数人で同時に編集でき、進捗状況をリアルタイムで共有できる
- Googleアカウントさえあれば、誰でも追加費用なしで利用できる
- データが自動でクラウドに保存されるため、デバイスを問わずアクセス可能
- Excelに比べて動作が遅くなる場合があり、大量のデータを扱うには不向き
- Excelのような高度な関数やカスタマイズには対応していない
- インターネット接続がないと作業が制限される
Google スプレッドシートは、迅速な情報共有とコラボレーションが必要なプロジェクトや、簡易的な工程表作成に適した方法です。
ただし、大量のデータを扱う大きなプロジェクトには向いておらず、専用ツールとの併用が求められます。
テンプレート(配布版)
あらかじめ必要な項目や情報、表が記載された工程表のテンプレートがインターネット上で配布されています。
テンプレートの形式は主にExcelやWordで、無料でダウンロードして活用することも可能です。
- フォーマットをゼロから作成する必要がなく、すぐに使用できる
- 初心者でも見やすく整理された工程表を作成できる
- テンプレートをベースに項目やデザインを調整できる
- テンプレートによっては自由なカスタマイズが難しい場合がある
- 汎用性が高い分、プロジェクトの個別要件に完全対応できない場合がある
- 自社に最適なテンプレートを探すのに時間がかかる
テンプレートは、初めて工程表を作成する際や、時間を節約したい場合に便利です。
ただし、選んだテンプレートが自社のプロジェクトに合わない場合は、部分的にカスタマイズする工夫が必要です。
工程管理ツール
工程管理ツールとは、作業スケジュールや進捗状況をデジタル上で効率的に管理するためのソフトウェアやアプリのことです。
- タスクの状況や変更内容が即座に反映され、チーム全体で共有できる
- ガントチャートやカレンダー形式で視覚的にスケジュールを把握できる
- 期限や進捗状況を通知する機能があり、作業漏れを防止できる
- 一部の工程管理ツールは有料プランの契約が必要になることも
- ITツールを操作するための最低限の知識が必要になる
- ツールによっては自社の業務フローに完全対応できないこともある
工程管理ツールは、複数人で行う大規模なプロジェクトや、リアルタイムでの情報共有が必要な場合に特に有効です。
導入する際は、自社に必要な機能があるかどうかや、操作性、サポートの充実度などに注目しましょう。
工程表の作成手順

工程表のスムーズな作成のためには、プロセスの流れをしっかり把握し、各ステップを順番に進めることが重要です。
ここでは、工程表の作成手順を解説します。
①施工範囲と手順を決める
工程表作成の第一歩は、施工範囲と手順を決めることです。
まず、工事全体の範囲を明確にし、作業内容を「基礎工事」「内装工事」などいくつかの単位に分けて整理します。
次に、各作業の順序や施工方法を検討し、作業内容や必要な資材、準備物も詳細にリストアップします。
手順を明確にすると、後の工程表の作成や人員・資材の配分がスムーズになり、全体の見通しが立てやすくなります。
施工範囲と手順の決定は、プロジェクト全体の計画性と効率性を高めるためにも重要です。
②施工期間を決める
施工期間を決めるには、まず着工から竣工までの全体的な期間を設定し、各作業に必要な日数を割り振ります。
作業ごとの実働日数は、設計数量や標準作業量から算出し、雨休日や準備・後片付け期間も考慮して工期を組み立てます。
また、作業の重複や同時施工の可能性、現場の諸条件も見ながら、無理のないスケジュールを立てることが重要です。トラブルや追加作業に備えて予備日を確保することで、変更や遅延にも柔軟に対応できます。
施工期間を設定することで、納期遵守と効率的な現場運営が実現します。
③リソースの配分をする
リソースの配分は、工事に必要な人員、資材、機械、予算などを各作業に適切に割り当てることです。
まず、各工程で必要なリソースを洗い出し、それぞれのスキルや可用性を考慮して担当者や資材を割り当てます。また、複数の作業が重なる場合や、リソースが不足する可能性があるときは、優先順位をつけて配分を調整することが大切です。
リソース配分を最適化することで、人員や資材の無駄が削減され、プロジェクト全体の効率やコスト管理も向上します。
常に進捗や変更に応じて見直しを行うなど、柔軟な対応が求められます。
④使用する工程表の種類を決める
工程表を選ぶ際のポイントは、工事の規模や目的、現場の状況に合わせて最適な形式を選ぶことです。
工期管理が主目的なら視認性の高いバーチャートやガントチャートが適しており、複雑な作業の依存関係を管理したい場合はネットワーク工程表が有効です。また、進捗や出来高の管理を重視する場合はグラフ式や曲線式がおすすめです。
適切な工程表を選ぶことで、作業のミスや遅延を最小限に抑え、関係者間の情報共有もスムーズになります。
プロジェクト全体の円滑な進行のためにも、現場の実態に合った工程表を選び、無理のないスケジュールを作成しましょう。
⑤作成方法と担当者を決める
工程表の作成方法と担当者を決めるにあたって、まず工事の規模や目的に応じて、手書き・Excel・専用ツールなど最適な作成方法を選びます。
作成方法は、現場の状況や関係者のスキル、共有のしやすさも考慮し、使いやすいものを選ぶことが重要です。
担当者は、現場管理者や施工管理者が一般的ですが、作業内容や規模によっては専門のスタッフや外部業者に依頼する場合もあります。
担当者には工程表の作成や更新の責任を持たせ、関係者全員が最新の情報を共有できる体制を整えることが、スムーズな工程管理に欠かせません。
⑥工程表の最終確認をする
工程表が完成したあとは最終確認を行いましょう。
作成した工程表に不備や矛盾がないか、作業内容や期間、担当者の割り当てにミスがないかを改めてチェックします。
現場の実情や関係者の意見を反映し、必要に応じて修正を行い、実現可能なスケジュールになっているかを確認しましょう。
最終確認後は、上長や管理部門に提出して承認を得ることで、正式な工程表となります。
⑦担当者へ共有する
工程表の作成が完了したら、現場の担当者や関係者に共有することが重要です。
共有方法は、紙ベースでの配布をはじめ、メール・クラウド・専用アプリでの一斉送信など、現場の状況に応じて選択します。共有することで、各担当者がスケジュールや作業内容を正確に把握でき、認識のズレや連携ミスを防げます。
特に複数の協力会社が関わる現場において、リアルタイムで最新の工程表を共有することは、伝達漏れや作業の重複・抜けを未然に防ぐためにも重要です。
共有後は、担当者からのフィードバックや指摘を受けて、必要に応じて修正・再共有を行うことで、より円滑な現場運営が実現します。
工程表作りで失敗しないためのポイント

工程表は、プロジェクトのスムーズな進行を支える重要なツールです。
計画段階でしっかりと工夫することで、トラブルや無駄を大幅に減らすことができます。
ここでは、失敗を防ぐための具体的なポイントを詳しく解説します。
経験値のある作成者の指定
工程表の作成は、現場経験や計画管理に精通した作業員や管理者に任せることが重要です。
経験値のある作成者は、過去のプロジェクトで蓄積したトラブルや課題への対応策を把握しており、現場特有のリスクを事前に予測できます。
作業間の「手戻り」や「作業の重複」を防ぐための調整が得意であれば、より実効性の高い工程表を作成可能です。
また、作成者が実際の現場に足を運び、リアルタイムで状況を確認しながら工程を作ることで、現場に即したスケジュールが立てられます。
施工手順の決定
工程表作成の初期段階では、全ての施工手順を具体的に細分化することが必要です。
まず、作業単位に分け、必要な資材や機械、設備のリストアップを行います。同時に、施工方法を明確にし、手順を論理的かつ具体的に整理しましょう。
例えば、コンクリート工事であれば「型枠設置→配筋作業→コンクリート打設→養生」という順序を作業項目として設定します。
また、それぞれの作業における注意点や必要な資格者がいる場合は、工程表内に注釈を記載し、計画の実現性を高めます。
これにより、各工程が具体的かつ計画的に進行できる状態を整えることが可能です。
各工程の施工期間の設定
施工期間の設定では、現場環境や工事の規模、難易度、リソース(人員・機材・資材)を全て考慮に入れます。
各工程に必要な期間を慎重に見積もることで、無理のないスケジュールを設定できます。
さらに、万が一のトラブルに備えて余裕を持たせるバッファ期間(予備日)を設けておくことが重要です。
例えば、天候による工事の遅延や、資材納期の遅れなどを想定して余裕を持たせます。
このような対策により、突発的な変更にも柔軟に対応でき、全体の工期を守ることが可能になります。
各工程の配分調整
全体の施工期間が確定した後は、各工程の配分を調整し、作業の効率化を図ります。
特に重要なのは、作業間の「リソース競合」を避けることです。
例えば、同じ作業員が複数の現場で同時に作業しなければならない状況を防ぐ必要があります。これを防ぐには、各作業の開始日と終了日を重ならないように調整し、全体の進捗を均等に配分することが求められます。
また、作業の進行状況に応じてスケジュールをリアルタイムで見直すことができるよう、工程表を常に更新する体制を整えることが大切です。
そのような課題をクリアするためにも、クラウドベースの工程表ツールを併用することも効果的です。
情報の視認性向上
工程表は、関係者全員が瞬時に理解できるレイアウトで作成する必要があります。
情報の視認性を高めるために、作業項目ごとに色分けを行う、文字のフォントやサイズを統一する、適切な余白を設けるといった工夫を取り入れましょう。
例えば、重要な工程には目立つ色を使用し、優先順位を一目で判断できるようにすることが有効です。
また、作業項目が増える場合には、カテゴリごとにグループ化することで、視覚的な整理が進みます。
専門用語を使いすぎない
工程表は、現場作業員から管理者まで、幅広い立場の人が使用するものです。
そのため、誰もが理解できるよう専門用語を極力控え、簡潔で分かりやすい表現を心がける必要があります。
例えば、「RC打設」と書くのではなく、「鉄筋コンクリートの打設」と明記することで、専門知識のない関係者でも内容を正確に把握できます。
また、どうしても専門用語を使用する場合には、工程表内に用語の解説や注釈を追加すると良いでしょう。
このように、情報を誰でもわかりやすく伝えることで、全員の認識が統一され、スムーズな作業が実現します。
関係者との情報共有
工程表作りで失敗しないためには、関係者との情報共有が重要です。
工程表は作成者だけのものではなく、現場の担当者や協力会社、発注者など、関わる全員が同じ情報を共有できるようにします。
また、工程表の更新や変更があった場合、速やかに全員に通知し、認識のズレや連携ミスを防ぐ仕組みを整えることが必要です。
情報共有を徹底することで、現場全体のスムーズな運営とプロジェクトの成功が実現します。
修正に時間を費やしすぎない
工程表の修正に時間を費やしすぎないためには、あらかじめ柔軟性を持たせた作り方や効率的な管理手法を取り入れることが重要です。
工程表は頻繁に変更されることが多いため、各項目に余白を設けたり、修正履歴を残せるフォーマットを採用すると、修正作業がスムーズになります。また、Excelや専用の工程管理ツールを活用することで、関数やテンプレートを使って自動計算や更新ができ、手作業の負担も軽減が可能です。
効率的な修正体制を整えることで、現場の対応力が高まり、プロジェクト全体の生産性も向上します。
工程表の工期に遅れた場合の対応

工程表は作成して終わりではなく、工期が遅れた際には適切に対応することが大切です。
ここでは、工程表の工期に遅れた場合の対応策について解説します。
関係者への周知
工期に遅れが生じた場合、まず社内や発注者、協力会社など関係者全員に速やかに状況を周知することが重要です。
遅延の原因や影響範囲を明確に説明し、関係者間で認識のズレを防ぐことで、混乱や誤解を最小限に抑えられます。特に施主に対しての連絡は慎重に行う必要があり、工期の遅れを伝える際には、以下の点を押さえて今後の対策を説明することが大切です。
- 工程がどの程度遅れているのか、具体的な日数や影響範囲を報告
- 工期遅延の原因を明確にし、責任の所在も丁寧に説明
- 修正後の工期や引き渡し予定日を提示し、変更内容を分かりやすく共有
- 契約変更や届出など必要な手続きがある場合は、その内容を明示
- 工事代金の支払いスケジュールや、遅延による追加費用の有無を説明
工期が遅れると、他の案件への影響や人員・資材の再手配が必要になる場合があるため迅速な対応が必要です。
修正工程表の作成
修正工程表の作成は、工期に遅れや変更が生じた場合に、新たなスケジュールを正確に反映させるための重要な作業です。
まず、遅延や変更の原因を把握し、修正が必要な作業項目を洗い出します。その後、各作業の開始日・終了日を再設定し、人員や資材の配分も見直します。修正工程表は、現場の実情や契約内容に整合性を持たせ、関係者全員が理解しやすい形で作成することがポイントです。
修正後は、担当者への周知と承認を得て、現場での運用を円滑に進めましょう。
工程の再調整で気をつけるポイント
工程の再調整を行う際は、工期の遅れや変更内容を正確に把握し、全体のスケジュールを見直すことが重要です。
単に日付を後ろ倒しにするのではなく、クリティカルパス上の作業や並行作業の可能性を考慮して、無理のない工程を組み直します。また、何度も再調整を繰り返すと、関係者からの信頼が損なわれるため注意が必要です。
一度の調整でできるだけ正確なスケジュールを組み、変更の頻度を最小限に抑えることが求められます。
再発防止のための管理体制の見直し
工期遅れの再発防止のためには、遅延やトラブルの原因を詳細に分析し、管理体制を見直すことが不可欠です。
具体的には以下のステップで見直します。
- 問題の原因を特定し、根本的な要因を分析
- 安全衛生や工程管理のルール・手順を見直し、現場の実態に合わせた改善策を立案
- 従業員からの意見やフィードバックを収集し、教育訓練の充実化
- 必要に応じて専任の管理者を設置し、再発防止策の実行状況を定期的に確認・評価
- 施工管理システムを活用し、情報共有や進捗管理の効率化を図る
こうした管理体制の見直しは、工期遅れの再発防止だけでなく、工程表の信頼性を高めるためにも欠かせません。
必要に応じて専任の管理者を設置し、再発防止策の実行状況を定期的に確認・評価することで、より強固な管理体制を築くことができます。
工程表ツールで効率的な作成と管理を実現

建設業のDX化において、効率的なスケジュール管理と作業の見える化に工程表ツールは欠かせないものとなっています。
例えば、建設業の施工や現場リソースに関する情報の一元管理を支援する『Photoruction』には、以下の工程表作成・管理機能が備わっています。
- 文字・行・列・罫線の追加機能
- 工程線の書き込み、移動、変形などの直感的な操作(PC版)
- いつでも最新版の工程表が確認できるリアルタイム共有機能
- 作業の順番やクリティカルパスを把握できるネットワーク工程表の作成
これらの機能により、プロジェクトの進捗状況を即座に把握できるようにし、現場間、関係者間での情報伝達を強化します。
紙ベースやExcel、Word、Google スプレッドシートで対応できない大規模なプロジェクトにも、Photoructionはおすすめのツールです。
まとめ
工程表は、建設業のスムーズな現場運営を支える重要なツールです。
具体的な作成方法として、手書き、Excel、Word、Google スプレッドシート、専用ツールがあります。
その中でも、クラウド型の工程表ツールを活用すれば、リアルタイムでの情報共有や効率的な進捗管理が可能になります。特に、複数の現場や協力会社が関わる大規模工事では、クラウドツールによる一元管理が現場の連携を大幅に向上させます。
『Photoruction』は、建設業の生産性と品質向上を支援するクラウド型のプラットフォームです。
誰でも簡単に作れる視認性の高い工程表機能を提供しており、クラウドを通じたリアルタイムでの情報共有を実現します。
さらに、工事写真や図面などの情報も一つのシステムで一元管理できるため、建設業務の効率性が大幅に向上します。
工程表ツールに留まらず、充実した施工管理やリソース管理をお求めの方は、ぜひPhotoructionの無料資料をダウンロードしてみてください。




