【建設業】作業日報の保存方法は?メリットや注意点、運用のコツを解説
最終更新日:2026/01/14
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建設現場にとって、作業日報は日々の安全と効率を支える大切なツールです。
日報の書き方や保存方法を理解することで、トラブルを防ぎ、業務の見える化やノウハウの蓄積、コスト削減にもつながります。
一方で、記録が不正確だったり、保存方法が適切でないと、事故の原因追及が難しくなったり、法令違反のリスクが高まるといった問題が生じます。
この記事では、建設業における作業日報の目的や記載内容、保存方法、効率化のコツをわかりやすく紹介します。
【目次】
作業日報とは?

作業日報は建設現場の安全と効率を支えるための基本的な記録ツールです。
ここでは、作業日報の概要や目的、記載項目、作業日誌との違いについて解説します。
作業日報の概要
作業日報は、建設現場で毎日の作業内容や進捗、安全状況、使用資材、労働時間などを記録するための書類です。
現場の状況をリアルタイムで把握し、工程管理や安全管理、トラブル発生時の原因追及や労務管理、情報共有のための証拠としても重要になります。
作業日報は主に以下の目的で作成します。
- 工程管理の徹底
- 安全管理の強化
- 労務管理の正確化
- 情報共有の円滑化
- 法令遵守の証明
- トラブル防止と原因追及
- ノウハウの蓄積と教育資料としての活用
作業日報は日次で記録することで、現場の状況を可視化し、無駄な作業や事故を防ぐ役割を果たします。また、法令遵守の観点からも、正確な記録は必要不可欠です。
現場担当者や管理者が共有することで、業務の透明性が高まり、効率的な現場運営が可能になります。
作業日報の項目
作業日報は、現場の状況を正確に把握するために欠かせません。
管理者が事前に作業予定や工程内容、安全指示などを記入し、作業員が作業内容や使用資材、安全確認などを記録することで、業務の透明性と安全性が高まります。
以下は作業日報の主な項目です。
| 管理者が事前に記入する項目 | 作業員が記入する項目 |
|---|---|
| 工事名・現場名作業日時天候作業予定工程内容使用予定機材安全指示作業員配置 | 作業開始・終了時間休憩残業時間作業内容・作業場所使用した機材・資材の種類と数量作業人数・役割分担安全確認・保護具の使用状況問題点やトラブル連絡事項 |
各項目を正確に記入することで、現場の状況が可視化され、トラブル防止や効率的な工程管理が可能になります。
また、法令遵守の観点からも、記録の正確さが求められます。
作業日誌との違い
作業日報と作業日誌は、建設現場で使われる記録書類ですが、目的や記載内容に違いがあります。
作業日報は、日々の作業内容や進捗、安全状況などを簡潔に記録するもので、主に日次報告や情報共有、トラブル防止、法令遵守の証明に用いられます。一方、作業日誌はより詳細な記録や分析に重点を置き、工程管理やノウハウ蓄積、教育資料としての活用を目的としています。
このように、作業日報は「日次報告」、作業日誌は「詳細記録・分析」に特化している点が大きな違いです。
作業日報の保存方法について

作業日報の保存は、現場の安全と法令遵守を守るために重要です。
ここでは、法的な保管義務と具体的な保存方法について詳しく紹介します。
作業日報の法的な保管義務
建設業においては、作業日報そのものに直接的な法令上の保管義務が明記されていません。
しかし、作業日報には労働時間、賃金、安全管理など、各種法令で保存が義務付けられている記録情報が含まれています。そのため、作業日報は法定帳簿の根拠資料として、実質的に適切に保管しておく必要があります。
特に主要な法令と記録の保存期間は以下の通りです。
- 労働基準法第109条(労働時間・賃金):令和2年4月1日以後に終了した賃金支払期等に係る賃金台帳等の保存期間は原則5年間、それ以前の分については3年間。
- 建設業法第40条の3(帳簿の備付け等)および建設業法施行規則第26〜28条(帳簿及び営業に関する図書の保存):請負契約に関する帳簿は、工事目的物の引渡しの日から5年間(発注者と締結した住宅を新築する建設工事に係るものは10年間)、営業に関する図書は10年間の保存義務。
これらの法令を遵守することは、労働災害やトラブル発生時の原因究明、法令違反のリスク回避、そして適正な労務管理に不可欠です。
したがって、作業日報は法定保存期間に合わせて、適切に保管・管理することが求められます。
作業日報の保存方法
作業日報の保存方法には、紙での保管と電子データでの保管があります。
以下は、作業日報の紙保管と電子データ保管の比較表です
| 項目 | 紙での保管 | 電子データでの保管 |
|---|---|---|
| 保管場所 | ファイル、ロッカーなど物理的スペースが必要 | クラウドやサーバーなど、場所を取らない |
| 紛失・盗難リスク | 高い(紛失・盗難・災害リスクがある) | 低い(バックアップや暗号化で対策できる) |
| 情報検索性 | 低い(手作業で探す必要あり) | 高い(キーワード検索で瞬時に参照できる) |
| 管理負担 | 高い(保管・整理・廃棄に手間がかかる) | 低い(自動整理・検索・バックアップ機能がある) |
| コスト | 保管・廃棄に費用がかかる | 初期導入費用はあるが、長期的にコスト削減可能 |
| 共有・閲覧 | 物理的に持ち運ぶ必要あり | オンラインでリアルタイム共有・閲覧可能 |
| 環境配慮 | ペーパーレス化できない | ペーパーレス化で環境負荷を低減 |
紙保管は手軽ですが、保管・管理の手間やリスクが高いデメリットがあります。
電子データ保管は初期投資が必要ですが、長期的には効率や安全性が高まります。
作業日報を保存するメリット

作業日報を適切に保存することで、現場の業務効率や安全が向上します。
ここでは、作業日報を保管するメリットについて詳しく紹介します。
コスト削減
作業日報を保存することで、過去の作業記録を参照して無駄な作業や重複作業を防げるメリットがあります。
トラブル発生時の原因追及がスムーズになり、無駄な出費や工事の遅延を回避できます。また、作業の見える化によって工程管理がしやすくなり、人員配置や資材管理の最適化につなげることも可能です。
長期的に見ると、業務の効率化とコスト削減が実現できます。
事故やトラブルの防止
作業日報を保存することで、日々の安全確認や問題点、トラブルの記録が残り、過去の事故やトラブルの原因を分析しやすくなります。
これにより、再発防止策を講じたり、現場の安全性を高めたりすることができます。また、法令遵守の証拠としても活用でき、トラブル時の責任追及や対応も迅速に行うことが可能です。
記録が正確であれば、現場のリスク管理が強化され、事故やトラブルの発生を未然に防ぐことができます。
ノウハウの蓄積
作業日報は、日々の作業内容や工夫、問題点、対応策を記録するため、現場のノウハウを体系的に蓄積できます。
新人教育や現場の指導に活用することで、業務の質が向上します。また、過去の記録を参考にすることで、より効率的な作業方法や改善策を導き出すことも可能です。
長期的に見ると、現場全体のスキルアップや業務改善につながります。
作業日報を保存する際の注意点

作業日報を保存する際は、記録の正確性と情報管理が非常に重要です。
ここでは、記載内容の正確性や情報漏洩・紛失防止のポイントについて解説します。
記載内容は正確・客観的に記録する
作業日報の記載内容は、正確かつ客観的に記録することが大切です。
曖昧な表現や主観的な記述は、トラブル発生時の原因追及や責任の所在を曖昧にし、現場の信頼性を損なうリスクがあります。日報には、作業内容、使用資材、労働時間、安全確認事項など、事実に基づいた情報を明確に記録しましょう。また、問題点やトラブルの記録も、感情的な表現を避け、客観的な視点で記述することが求められます。
正確な記録は、後からの情報共有や法令遵守の証明にも役立ち、現場の透明性と安全性を高めることにもつながります。
情報漏洩や紛失防止に努める
作業日報には個人情報や現場の機密情報が含まれる場合があるため、情報漏洩や紛失防止に努めることが不可欠です。
紙での保管では、鍵付きのファイルやロッカーで管理し、不必要な持ち出しや閲覧を制限しましょう。電子データの場合は、パスワード保護やアクセス権の設定、暗号化、定期的なバックアップを徹底することで、外部からの不正アクセスやデータ消失を防げます。
また、情報漏洩が発生した場合の対応マニュアルを用意し、万一に備えることも重要です。適切な管理により、現場の信頼性と安全性を高めることができます。
作業日報を効率的に運用・保存するためのコツ

作業日報を効率的に運用・保存するためには、ルール作りやツール活用が重要です。
ここでは、具体的なコツやポイントを解説します。
統一フォーマットやテンプレートを活用する
統一フォーマットやテンプレートを活用することで、作業日報の記入が現場全体で標準化され、情報の整理や共有がスムーズになります。
現場担当者がバラバラの形式で記入すると、情報の見落としや記録漏れが生じやすく、後からの確認や分析に時間がかかります。
テンプレートを用意すれば、必要な項目を確実に記入でき、記録の品質を向上させることが可能です。また、管理者がフォーマットを統一することで、現場全体の業務効率化やトラブル防止にもつながります。
長期的には、ノウハウの蓄積や新人教育にも役立つでしょう。
リアルタイムでの情報共有やフィードバックを活用する
リアルタイムでの情報共有やフィードバックを活用することで、現場の状況を迅速に把握し、業務改善やトラブル防止につながります。
作業日報を共有することによって、管理者や関係者が即座に現場の進捗や問題点を確認でき、迅速な対応や指示が可能です。また、現場担当者へのフィードバックをタイムリーに行うことで、作業の質の向上やモチベーションの維持にもつながります。
リアルタイムでのやり取りは、ミスやトラブルの早期発見・対応を促進し、業務全体の効率化を実現します。
デジタルツールを導入して電子化する
デジタルツールを導入して作業日報を電子化することで、入力・保存・共有が大幅に効率化されます。
クラウドサービスや専用アプリを活用すれば、現場からリアルタイムで日報を提出でき、管理者が即座に確認・共有することが可能です。検索機能やバックアップ機能により、過去の記録の参照や管理も簡単になります。
また、紙の保管に伴う紛失や情報漏洩のリスクが低減され、火災や災害時の復旧もスムーズです。
長期的に見ると、業務のペーパーレス化やコスト削減にもつながり、現場全体の業務効率が向上します。
作業日報の電子化ならPhotoruction

建設現場の作業日報を効率的に電子化するなら、クラウド型施工管理アプリの『Photoruction』がおすすめです。
Photoructionには作業日報の作成や運用、保存を効率化する以下の機能が搭載されています。
| 機能名 | 機能内容・メリット |
|---|---|
| スマホ・タブレット対応 | 現場で簡単に日報作成・提出が可能 |
| 写真・図面添付 | 現場状況を視覚的に記録・共有できる |
| クラウドリアルタイム共有 | 現場とオフィスで進捗を即座に共有・確認可能 |
| 統一フォーマット | 記録の均一化・管理のしやすさ向上 |
| リマインド機能 | 記入漏れ防止・未提出時の自動通知 |
スマホやタブレットで簡単に日報作成ができ、写真や図面を添付して現場状況を正確に記録できます。
クラウド上でリアルタイムにデータ共有できるため、管理者はどこからでも進捗管理や修正指示が可能です。また、記入漏れを防ぐリマインド機能や統一フォーマットの活用により、記録の均一化と業務効率化が図れます。
さらに導入後も専任のサポートチームが操作説明会や定例会を実施し、運用中の課題解決や定着支援を行います。
データ容量に制限はなく、契約期間内は無期限で保管され、セキュリティ面でも万全の体制が整っているため安心です。
まとめ
作業日報は建設現場の安全と効率を支える重要な記録ツールです。
正しく記録・保存することで、トラブル防止、コスト削減、ノウハウの蓄積が可能になります。一方、記録の不備や保管方法のミスは事故や法令違反のリスクを高めるため、正確性と管理体制が求められます。
効率的な運用・保存のためには、統一フォーマットの活用やリアルタイム共有、デジタルツールの導入が効果的です。
こうした課題を解決するには、クラウド型施工管理アプリ『Photoruction』がおすすめです。
スマホやタブレットで簡単に日報作成ができ、写真・図面添付やリアルタイム共有、統一フォーマット、リマインド機能など、業務効率化を徹底サポートします。
導入後も専任サポートが定例会や課題解決を支援し、セキュリティ面でも万全です。
現場の業務負担を軽減し、生産性向上を実現するPhotoructionは、建設業のDX推進に最適なツールです。
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