お知らせ

2019-10-16  【事例紹介】

鉄骨現場における施工管理の業務効率が飛躍的に向上

エスケーエンジニアリングは、親会社であり 業界を代表する鉄鋼商社である阪和興業と共同で行う鉄構事業における鉄骨の現場施工請負会社である。
仙台・東京・名古屋・大阪・博多の主要都市に拠点を置き国内トップクラスの施工量を誇っている。阪和興業の調達・設計・加工機能とエスケーエンジニアリングの施工計画・作業動員力・安全を第一とした現場施工管理を合わせて全国展開しており、大型ショッピングセンターから大規模物流倉庫や工場、そして耐震工事などありとあらゆる建設工事に取り組んでいる。
今回、同社が導入している建築・土木の生産支援クラウドサービス「Photoruction(フォトラクション)」について、代表取締役の山口和史氏にお話を伺った。

データを一元化させ、業務の効率化実現に向けての取り組みへ

「当社は親会社である阪和興業の100%子会社です。社員は約70名で、そのうちの約60名が現場代理人をしています。その平均年齢は50歳近く、アナログ世代でありITツールが苦手な世代が多くいます。そのため、データが各々のPC上に保管されているなど、共有化が得意ではない組織でした」と語る、代表取締役の山口氏。
ベテランが多く、高い技術力に定評のある同社。
毎日約100現場が稼働する中、各現場の図面や書類、写真、チェックリストなどの必要書類が、各所に点在していたため、全社でデータの共有ができずにいた。そのため、データ や資料をすぐに把握することが難しい 状況にあり、伝達ミスにも繋がりやすい状態だった。
「データの保管場所が整い共有化されれば、現場や担当者が変わってもスムーズに引継ぎができます。また、同じような書類を個々に1から作るのではなく、過去に使用した書類をフォーマットにして編集することで、書類作りの時間短縮にもなります。」と山口氏はデータの一元化による業務効率化を期待していた。
そう語る理由は、過去に鉄骨の営業マン として活躍していた自らの体験からだ。山口氏は、営業マン時代に同じ図面を何部もコピーし協力会社に配り、作業を紙ベースで行い各所から情報を集めて積算していた経験があり、実は当時からこの重複作業で精度をあげるというやり方に疑問を感じていたという。
「当時、この無駄な重複作業は10年後にはなくなるだろうと感じていましたが、30年経った今でも当たり前のようにあります。でも、ITが発展している今なら、自動的に積算資料を作成するような、そんな技術があるはずだろうと考えていました。」 と語る。
そんな矢先に出会ったのが、建設現場の工事写真や図面など、現場で発生する情報の一元管理を行う生産支援クラウドサービスPhotoructionだ。
「実は出会った当初は、Photoructionの機能やサービスというよりも、IT企業としての技術力や業界に対する知見の高さを評価してました。」と当時を振り返った。

IT推進委員会を発足しPhotoructionを全社導入

「2年前に現場施工管理業務のIT化を目指し、社内にIT推進委員会を編成しました。ちょうどその頃、業界紙に掲載されていたフォトラクションの記事に目が留まりました。AIエンジンで図面を読み取り、自動的に積算資料が出るという内容で、まさに思い描いていた技術に出会えたと思いました。これは強力な武器になり得るのではないか、との思いからファーストコンタクトをとったことを覚えています」と、山口氏はPhotoruction導入へのきっかけを語る。
フォトラクションが提供している建設産業特化のAIエンジン「aoz cloud(アオズクラウド)」は、クラウドサービスである Photoructionと連携し、蓄積されたデータを用いて積算や帳票類の書類を自動作成させることが可能だ。
山口氏は、長年、自身の経験からも紙からデータへの移行の必要性を感じていたこともあり、 早速IT推進委員会を始動させPhotoructionを導入した。
当初はAIエンジンの将来性を見込んでの導入だったのだが、いまではPhotoruction自体が同社の抱えていた課題の解決に繋がっているという。
「IT推進委員会は、まず社員全員にPhotoructionのアプリを入れたタブレットを支給しました。当時のPhotoructionはまだ写真機能に特化したツールでしたが、アップデートのスピードが早く、どんどん機能が増えていき、いまでは幅広い業務内容を一元管理できるようになりました。また、工程表作成機能は非常に優れており、担当者がエクセルなどで作成していた頃より、格段に業務効率化が上がっています。」
サービスの拡充が想像以上に迅速に行われ、写真管理をはじめとした、図面や書類などが自動的にクラウド上で整理され、その場で共有することが出来ることできたことで、データの紛失を防ぎ、スムーズな伝達がしやすくなり、それまで山口氏が課題に感じていたデータの一元管理を実現することが可能となった。いまでは管理する施工現場が多く、多忙な同社の社員にとっての 必須ツールになってきているという。
また、工程表機能では、自由度に富んだレイアウトで直感的な操作で書き込みや編集も行える 。この工程表もリアルタイムでメンバー間共有をすることができ、情報の共有化がよりスムーズになった。
「Photoructionは、当社の細かい要望にも真摯に取り組んでくれるため、活用の幅が広がっています。将来性を見込んではいましたが、ここまでスピーディーにサービス向上してくれるとは正直驚いています。」と、山口氏はPhotoructionへ信頼を寄せる。

ITツール導入をスムーズに、業界をスマートに

「冒頭にお伝えしたように、当社は平均年齢が高いです。そのためITへの苦手意識が壁となりタブレットやPhotoructionの導入は簡単ではありませんでした。ただ、毎日触ってもらうことで徐々に抵抗感がなくなりつつあります。
また、無理にITツールを活用せず過去の経験値で昔ながらのやり方で活躍してもらう人がいても良いと思っています。」とベテランの社員にITツールの活用を押しつけないことの重要性も語り、それが同社のIT導入をスムーズにしているポイントであることも覗かせた。
「これから入ってくる若い人たちに仕事を嫌いになってほしくないので、3Kのイメージを払拭しスマートな世界だと感じてもらう努力をしなければならないと思っています。そのためには、ITを活用しスマートに仕事をする環境を作っていくことが必要だと思います。」と山口氏は語る。
さらに、「近年、大手企業が営む総合建設業におけるIT推進はタブレットの活用をはじめ、一定の成果を出してきていると感じています。しかし小規模事業主が多い鉄骨現場施工業に関しては未着手の部分も多く、全国規模で業界随一の施工量を誇る当社が積極的にPhotoructionのようなITツールを活用することで、協力会社に頼れる 存在になり、また仕事をしやすい環境をバックアップすることで一緒に仕事 をしたいと思ってもらいたいです。ITツールを活用し一歩二歩先を行き、業界の見本になることは非常に意義のあることだと思っております。」と、業界全体の発展を見据えている。
大手商社の子会社であるエスケーエンジニアリングでさえもITツールの導入には年齢的なハードルを感じていた。小規模事業主にとってはより導入ハードルが高いという現状がまだまだある。そのような事業主のためにも自分たちが率先し先導していくことに意義があり、そこにはPhotoructionのようなITツールが必須であると山口氏は語った。